女子生徒の手紙がきっかけに
東京・渋谷のファッションビルとして、流行の中央発信地となっている「SHIBUYA109」。その「109」が、この夏、東日本大震災で被災した岩手県釜石市に特別出張し、期間限定のコラボレーションショップを開設することが分かった。
SHIBUYA109を運営する、株式会社東急モールズデベロップメントの大石次則社長が24日、釜石市で記者会見し、発表したところによると、昨年秋、同社宛てに釜石市の中学3年の女子生徒から手紙が寄せられたことがきっかけだそうで、この手紙には、地元のために楽しいイベントを企画したいこと、釜石の中高生が考えたデザインで服を作り、釜石で売って、釜石の人々に笑顔を取り戻したいことなどが書かれており、ファッションで復興へと向かう地域を活気づけたい熱い想いがつづられていたという。
市も動き3日間のショップイベントが決定
大石社長は、この女子生徒のまっすぐな想いや、109ブランドを頼りにしてもらえたことに感銘を受けたそうで、同社は早速この女子生徒と面会、釜石市の協力も得て、この夢の提案が実現することとなった。
期間限定ショップは「SHIBUYA109 KAMAISHI」として、8月16日から3日間、JR釜石駅に隣接する市の観光施設「シープラザ釜石」1F・2Fにオープンする。 「moussy」(マウジー)や「Samantha Thavasa」(サマンサタバサ)など、人気ショップ十数店が出店を予定しているという。
手紙を送った女子生徒らと109のショップデザイナーとで共同開発した、オリジナルの洋服やバッグも限定商品として登場、期間中に販売される。さらに、有名モデルらが多数出演する華やかなファッションショーも開催されるといい、こちらには地元の中高生約1000人を招待するそうだ。
お盆シーズンでもあり、このイベントが多くの人を集めるものとなって、ファッションが街に力を、笑顔をもたらすきっかけとなることを期待したい。

株式会社東急モールズデベロップメント
http://www.tokyu-tmd.co.jp/シープラザ釜石
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/