トップ・ファーデザイナーとして日本人女性初の快挙
「日常に着るモダンなファー」をデザインポリシーとし、上質な毛皮を用いたコレクションで、常に素材の新たな可能性をみせてくれるグローバル毛皮ブランド「ROYAL CHIE」(ロイヤル チエ、レイナ株式会社)。
そのブランドデザイナーである今井千恵氏が、日本人女性ファッションデザイナーとしては初めて、「フィンランド獅子勲章コマンダー章」(Commander of the Order of the Lion of Finland)を受章することが分かった。授与式は1月21日に、東京・南麻布のフィンランド大使館で行われるという。
(画像はプレスリリースより)
代表作などをフィンランドで制作、“2カ国のコラボレーション”を継続した成果
「フィンランド獅子勲章コマンダー章」は、1942年9月11日より施行された、フィンランドへさまざまな貢献をもたらした人々をたたえる章。コマンダー章のほかには、「自由の十字架勲章」「フィンランド白薔薇勲章」がある。過去日本人では、建築家として知られる黒川紀章氏(故人)や工業デザイナーの栄久庵憲司氏が受章している。
今回の今井千恵氏の受章理由は、長年にわたりフィンランド企業と関係を持ち続け、同時に2カ国間の素晴らしい関係の構築を促進したことといい、フィンランド政府はその感謝の意をこめて授与を決めたとしている。
今井氏は受章の通達を受け、37年間のファーデザイナーとしてのクリエイション活動を評価した名誉ある受章に感謝したいとし、2カ国間のコラボレーションを長年続けた成果の章であると受け止めている旨、コメントを発表した。
(画像はプレスリリースより)
今井氏のアイデンティティとなっている「モザイク・ドゥ・チエ」は、最高品質の原皮と高度な技術、色鮮やかなモザイク状のデザインが特徴で、1980年にリンナネン・ファミリーとのコラボレーションで誕生。以来長年改良が重ねられて、現在に至っている。その作品の数々は、海外からも高い評価を受けてきた。
この「モザイク・ドゥ・チエ」をはじめ、代表作となるものはいずれもフィンランドで制作されており、フィンランドの高品質な原皮と技術提供で、同氏のデザインが製品化されているという。
なお今井千恵氏の最新コレクションは、4月10日、帝国ホテルで開催されるショーにおいて披露される。

レイナ株式会社によるプレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/42088ROYAL CHIE
http://www.royalchie.com/hp/