ファッションって何だろう?
4月12日から7月8日までの期間、神戸ファッション美術館を会場として、特別展覧会「ドキドキ・ワクワク ファッションの玉手箱-ベスト・セレクション123-」が開催される。
1997年の開館以降、ファッションを“時代を映す鏡”としてとらえ、18世紀から現代までのあらゆるファッションや関連アイテムを収集・展示・公開してきた同館。ファッション産業・文化の振興、人材育成を支援する美術館として、ファッション界に貢献してきた。
今回の展覧会では、再度「ファッションとは何か」「コレクションとは何か」という原点ともいえる問いに立ち戻り、自問を重ねた結果、ファッションとは人の営みそのものであり、人はさまざまな局面で何かに変化する、ここにこそ本質があると考えるに至ったという。
そして「変化と普遍」、「非日常と日常」、「ハレとケ」といった相容れないものの鬩ぎ合いのバランスによって生まれ出るものがファッションではないか、というひとつの答えにたどりついた。
神戸ファッション美術館では、この展覧会において、さまざまな分野から集められた心ときめく銘品を通じ、こうした「ファッションとは何か」、「その強さとは」といった問いに対する自分なりの答えを、来訪者にも探してみてほしいとしている。
問いかけとドキドキ・ワクワクに満ちた銘品あふれる世界にようこそ
同展覧会では、時代や地域を超えたファッションの歴史を彩るマスターピースとなる数々の衣装を、メイク、ヘアメイクを含めた独自の展示手法を用いて展示。
皇帝ナポレオン1世の戴冠式用大儀礼服の復元品や、Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)によるGIVENCHY(ジバンシィ)のイブニングドレス、“脱コルセット”で革命をもたらしたPaul Poiret(ポール・ポワレ)のドレスなど、歴史的にも貴重な作品123点を見ることができる。
美にまつわる歴史をたどることができるファッションプレートや写真、映像の公開もあり、ファッションのもつ力とその不思議な世界をあらゆる角度から体感することが可能だ。美を追究する人、ファッションを愛する人は、ぜひ足を運んでみてほしい。開館時間は10:00~18:00(最終入館は17:30まで)、休館日は水曜日。詳細はホームページで確認を。

神戸ファッション美術館 特別展示
「ドキドキ・ワクワク ファッションの玉手箱-ベスト・セレクション123-」
http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/