口紅効果
東日本震災後、東北地方の人々は深手を負ったにもかかわらず、化粧品の売上はわずか2週間で改善され始め、2か月後には震災前の水準に戻った。特に売上が好調なのは口紅だ。(2日人民網日本語版より)
これは、決して偶然ではない。阪神大震災後も口紅の販売が好調。アメリカでも9.11同時多発テロ後の口紅の販売量が増加した。この災難の後にやすらぎと元気を得ようと、比較的安価で、鮮やかな口紅を求める動向を「口紅効果」と呼ぶ。
カネボウ美容研究所が発表
「日本人女性にとって、化粧は生活に欠かすことのできない要素。化粧は自らを飾る手段であると同時に、その人の品格を示すものだ」
文化と科学の見地から美容を研究するカネボウ美容研究所は、このほどこうまとめた。口紅は鏡に向かってさっと一塗りしただけで、気持ちもぱっと上を向き、外に向かえる。
脳科学者の茂木健一郎氏とカネボウが2007年に共同実施した脳科学研究によっても、化粧は女性の脳を活性化させ、積極的に社会生活に加わる気持ちをわかせる結果がでている。震災後の女性にとって、1本の口紅が外に出る原動力になったことは、間違いないだろう。
この春の流行は彩り際立つピンクやグリーンをつかった、鮮やかなメイクだ。晴れやかな気持ちで、日本女性たち、さぁ外に出かけよう!

Record China
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