皮膚に微細な穴を開け、コラーゲンを増殖
香港消費者委員会は15日、“ダーマローラー療法”として知られるローラー針を使った美肌治療の危険性を警告した。
ダーマローラー療法は、無数の針がついたローラーを肌の上で転がすことで、コラーゲン生成を促進させるとされている。施術の前には表面麻酔が行われる。
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感染症まん延の恐れも
香港消費者委員会には2007年12月以降、ダーマローラー療法に対する43件の苦情が寄せられている。施術後に痛みや炎症など、肌のトラブルを起こしたケースも10件以上あるという。
同委員会は、滅菌が不十分なままローラー針が複数の患者に繰り返し利用された場合、感染症の媒体となる可能性を指摘。エイズウイルス(HIV)や肝炎の感染が広がる恐れを示している。また、専門知識を欠く施術者による治療が、肌トラブルを招く原因となるとしている。
女優のジェニファー・アニストンやアンジェリーナ・ジョリーも取り入れているとされるダーマローラー療法。しかし香港消費者委員会は、その危険性を熟慮したうえで施術の是非を検討するよう呼びかけている。また、自宅で行うセルフケア製品の購入は控えるよう求めている。

香港消費者委員会 Press Release
Beauty Treatment of Microneedle Therapy System May Cause Bacterial Infection