古来から親しまれてきた緑茶
わたしたち日本人の生活の中で、緑茶ほど親しみのある飲み物はありません。粉茶、抹茶、ほうじ茶などさまざまな形態で飲まれています。最近では、ペットボトルに入って売られていたり、ティーパックで使いやすくなっていたり、現代の生活に合わせて、形をかえていますが、親しまれていることには変わりはありません。
殺菌パワー
緑茶は、ただの飲み物ではなく、その効果が昔から知られており、お寿司を食べるときに粉茶を飲むのは、その殺菌作用により生ものに食あたりするのを防止する効果があるといわれています。
また、風邪をひいて喉が痛かったら、お茶に塩を入れてうがいをすると良いという民間療法も昔から伝わっています。
アルツハイマーにも癌にも効く?
最近では美肌効果もあるといわれ、化粧品や石鹸に含まれることも多くなりました。このようなすばらしいパワーをもつ緑茶について、イングランド北東部にあるNewcastle大学が、緑茶が認知症への予防性をもち、さらには、消化器官で消化された後も効果を発揮すると発表しました。
さらにすごいのは、消化後の緑茶が持つ化合物が抗がん性を持ち、腫瘍細胞の成長を著しく低下させるということもわかりました。認知症と癌は現在のわたしたちにとって大きな病気の一つで、緑茶がその治療に使われる日もくるのではないでしょうか。

Newcastle大学「Protective properties of green tea uncovered」
http://www.ncl.ac.uk/press.office/press.release/item/protective-properties-of-green-tea-uncovered