日焼けマシンと皮膚がんの関連性が立証
若いうちから日焼けマシンを使用することが、皮膚がんの中で最も代表的な3種類である基底細胞がん、有棘細胞がん(扁平上皮がん)・悪性黒色腫(メラノーマ)の発症率を高めるとの研究結果が、米国で発表された。
研究はハーバード大学とボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院が共同で行った。1989年から2009年にかけ、7万3494人の看護師を対象に、高校時代、大学時代、そして25―35歳の期間に日焼けマシンを利用した頻度を調査した。
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若い世代からの使用は危険度増
この結果、日焼けマシンを1年に4回使用するごとに、基底細胞がんと有棘細胞がんを発症する危険性が15%高くなることが明らかになった。また、悪性黒色腫を発症する危険も11%高くなるという。
さらに、研究を率いたMingfeng Zhang医学博士は、
「25―35歳の期間よりも、中学・高校時代に日焼けマシンを使用した場合のほうが、基底細胞がんになる危険性が高かった」
と述べている。
研究結果は22―25日に開催された米国がん学会(AACR)の国際会議で発表された。研究者らは、皮膚がんの発生と日焼けマシン使用の関連について、今後も長期的にわたる追跡調査を行っていくとしている。
米国小児科学会はすでに18歳以下の子どもに対する日焼けマシンの利用禁止を勧めている。カリフォルニア州は今月、米国で初めてこれを州法として成立させた。
AACR Press Releases
Increased Tanning Bed Use Increases Risk for Deadly Skin CancersCNN Japan
米加州、14~18歳の日焼けマシン使用を禁止 がん懸念