テーマは「光と影の物語」。コシノ ヒロコ「2014年春夏コレクション」!
ユニークな独自性を持つ「コシノ ヒロコ」が2014年春夏コレクションを開催した。今シーズンのテーマは「光と影の物語」。現代の、夜を知らないように輝く街の中で、光が強ければ強いほど、対極にある「影」の存在は増すという意味だ。コレクションにはじめに登場したのは、まぶしい日差しを感じさせるような、ヴィヴィッドに輝くカラーパレット。
レッドやイエローで表現される街や、シンプルなコンクリートの、建物の街並み、また青い空の空間が広がるブルーの街など、バラエティ豊かな「街の表情」をイメージさせるドレスやワンピース。同柄のレギンスやチューブトップの窓柄のデザインなど全体的にモデル自身をひとつの「建物」のように感じさせた。
また和の雰囲気を漂わせるために、「着物の要素」を襟元(えりもと)に組み入れている。さらにグラデーションを描いた鮮やかな発色、ブラックの裏地に隠されたホワイトは見事なコントラストをあらわして、テーラージャケットのような表情をあらわす。
コートの正面を開くとホワイトとブラックがまざりあう、ストラップのないチューブトップのインパクトのあるドレスなど「光と影」を表現する個性豊かなコレクションとなった。
(HIROKO KOSHINOより)
コシノ ヒロコについて
1937年、大阪生まれ。3姉妹で姉は、世界的に有名な「コシノ ジュンコ」。また妹も活躍している「コシノ ミチコ」。3姉妹全員がデザイナーとして優れた才能を発揮している。文化服装学院に在籍中にすでに、上海、ソウル、ローマ、東京などでコレクションを発表した。卒業後は、ギンザコマツの、ヤングレディース 専属のデザイナーを務める。
1964年に、大阪にオートクチュールのアトリエを創立した。1982年「ヒロココシノ インターナショナル」を創立。17年ぶりに2009年パリコレクションに登場。独自性を感じさせる活躍しているデザイナーだ。

HIROKO KOSHINO
http://www.hirokokoshino.com/index_jp.html