オトコ化する女とオンナ化する男
最近、やたら思うこと。それは、オトコ化した女、オンナ化した男が多いということ。
男女の考え方の違いは脳の構造の違いからくる、とは今やよく知られた定説だけど、そもそも男は元来弱いものだから「強くなりなさい」と言われて育ち、女は元来強いものだから「おしとやかになりなさい」と言われて育つものらしい。とすれば、男が女々しかったり、精神的に女より弱かったりするのは、ごくごく納得のいく話なのかもしれない。
男はいくつになっても女の母性に癒してほしいと思っているし、男にとっての究極の女の理想形というのは「母親」なのだろう、としみじみ感じる今日この頃。
それに、男性は「自分のなかの女らしさ」に憧れてるような気もする。女装願望は意外とどんな男性でももっていそうだし、最初は嫌がっていても、いざ化粧や女装をしてみると、その自分の姿はまんざらでもない、ということがよくある。
一方で、女はどんどん強くなる。年々元気がなくなる男たちを尻目に、もともと生まれつきもっている強さを、恋愛でも仕事でも普段の生活でも、いかんなく発揮していく。近い将来、男が女化し、女が男の役割をする日もくるのかも、、、などと思ったりもする。
昔からある男と女の固定概念にとらわれるのではなく、カレの女の部分、カノジョの男の部分を受け入れてあげることは、2人の関係をよりスムーズに進めるのに効果的だと思う。なぜなら、性を超えた能力や才能は、人間的な幅を広げてくれると思うから。「オンナ心がわかる男」は魅力的だし、「オトコ心がわかる女」はなかなかに器が大きい。
要するに、男の部分を持った女、女の部分を持った男というのは、恋愛においても、仕事においても、最強に魅力的なのではないか、と思うのだ。実際、男友達の多い女は男に共感できる部分が多いと思うし、逆もしかり。そのためには、ちょっとでも自分のなかにある異性の部分に目覚め、周りの異性たちのつぶやきを同志のように聞いてみるのもいいかもしれない。少しでも異性の気持ちに寄りそえたなら、きっと自分の魅力が増している、はずだ。
~今日の格言~
『男も女も、 最強の“両性類”になろう』金子花央理(かねこ かおり)神戸生まれの神戸育ち。旅やグルメを中心に、温泉やスパ、恋愛など、ライフスタイル関連の分野で幅広く取材・原稿執筆。現在、バツイチシングルを年々更新中の花の独女ライター。海外渡航歴21カ国75都市、日本も40県踏破の旅好き。「人生を味わい尽くす」が自身のコンセプト。

●「恋愛ジプシー」
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