結婚は、してもしなくても後悔する?
30代以上のおひとりさまが主流になった今の日本でも、結婚適齢期の男女は基本「できれば結婚したい」と思っているようだ。が、好きになれる相手がいない、いつまでも自由でいたい、今の生活レベルを変えるのがイヤ、お金がない、などなど、いろんな事情で結婚ができないのも、これまた事実。
かくゆうワタシもせっせとコンカツに精を出していた時期もあったんだけど、自分の理想に掲げた「条件」で人を好きになることの難しさ、かといって恋愛で「結婚」に向き合える人と出会う難しさを痛感し、今はコンカツを卒業して、いわば成り行きまかせの日々を送っている次第(汗)。
まず、独身の一番の魅力は、なんといっても「自由」。「自由」っていうと聞こえはいいけど、ぶっちゃけ「常に孤独と表裏一体」ってこと。言い換えると、それ以上失うものがなにもない寂しい状態とも言えるわけですね。じゃあ、「結婚」の一番の魅力は?
以前、海外旅行先で一緒になった60代の熟年夫婦が言っていた。「結婚はしたほうがいいと思うわ。でも、結婚なんて誰としても一緒よ」。それを聞いて「そんなことはないでしょ。きっといい男と結婚したら、それなりに幸せになれるはず」と思った。「誰としても一緒なんだったら、ワタシたちがこんなに悩んだり迷ったりしているのが報われないじゃん!」と。
が、最近はその言葉の真意がなんとなく分かってきた。結婚は日常生活だから、よっぽど完璧な相手でない限り、結婚してもイヤなことは山ほどあるだろう。一方、結婚していないならいないで、いつまでも不安や孤独はつきまとう。
個人的に、結婚に一番必要なのは「覚悟」だと思う。結婚って相手の運命も受け入れることだから。相手の家族、仕事、人間関係、いろんな環境を受け入れ、時には相手の業(カルマ)や悪運も引き受けることになる。いい意味でも悪い意味でも、結婚には覚悟が必要なのだ。
要するに、どっちにしても100%満足する人生っていうのは、結局自分の心の中にしかないんだろうな、と思う今日この頃。「今の生活を変えずに幸せになれる相手」を探すんじゃなくて、「この相手とだったら、そんな覚悟を買ってでもしたい!と思えるように成長できて、そんな相手と出逢えたら、それが本当の結婚適齢期なのかも。
~今日の格言~
『結婚は、後悔というより覚悟』金子花央理(かねこ かおり)
神戸生まれの神戸育ち。旅やグルメを中心に、温泉やスパ、恋愛など、ライフスタイル関連の分野で幅広く取材・原稿執筆。現在、バツイチシングルを年々更新中の花の独女ライター。海外渡航歴21カ国75都市、日本も40県踏破の旅好き。「人生を味わい尽くす」が自身のコンセプト。

●「恋愛ジプシー」
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