子どもの健康に悪影響と批判
米国で10月に刊行予定のとある児童書が、「子どものダイエットを推奨する」として、発売前から物議を醸している。
話題になっているのは『Maggie Goes on a Diet』というタイトルの書籍。太っていることが原因でいじめられていた14歳の少女マギーが、ダイエットをしてやせた後に学校のサッカーチームで活躍するというストーリーになっている。
予約を受け付けている米書店最大手バーンズ・アンド・ノーブルはこの本の対象年齢を6―12歳、オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コムは4―8歳としている。このため、子どもの摂食障害が助長されると危惧する親や専門家らから、非難の声が上がっているのだ。
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Ben+Sam]
著者はテレビで反論
作者のPaul Kramer氏は23日、ABCテレビのニュース番組「グッドモーニング・アメリカ」に出演し、「こうした反応が起きるとは予想しなかった」として次のように話した。
「子どもたちに自信を持ってもらうことが目的だ。正しい食生活や運動の大切さを知って、マギーの経験から何かを学んでもらいたい。子どもはとても賢い。機会を与えてやれば正しい判断をするものだ」。
Kramer氏は書籍の表紙だけを見て批判するのではなく、中身を読んでから判断してほしいと述べている。
米国で昨年発表された調査結果によると、摂食障害で入院した12歳以下の子どもは1999年から2006年の間に119%急上昇したという。10月の刊行後も、本書に関するさまざまな議論は続きそうだ。
Maggie Goes on a DietABC News
'Maggie Goes on a Diet' Author Defends Controversial Teen Dieting Book