加齢による形態、皮ふ生理特性を測定
カネボウ化粧品・スキンケア研究所は6月2日、ネック(首)デコルテ(胸元)の加齢変化に、40~50代、50~60代の2つのターニングポイントがあることを見出したことを発表した。
胸元が広く開いたファッションの流行とともに、女性はネックやデコルテが気になることろだが、ケアについては、顔用の化粧品をそのまま使用したり、特に何も手入れしていない人が多いという。
カネボウ化粧品では、20~70代の女性90名を対象に、ネック・デコルテの加齢変化の調査研究を実施、2つのターニングポイントがあることを指摘する。
顔の肌とは大きく異なる、ネック・デコルテの肌
発表によれば、第1のターニングポイントは40~50代で、ネックとデコルテの回復皮脂量が大きく減少し、また肌の明るさも50代から低下。ネックのしわ形状については40代を境に本数や深さが急増する。
そして、第2のターニングポイントは50~60代で、60代を境にネックと下あごの間のくびれがなくなり、皮膚がたるんでくる人が急増する。60代以降では、真皮結合組織や皮下組織の結合状態の変化が肌の弾力やハリを低下させ、下あごの形状に影響を与えていることが考えられるという。
また、ネック・デコルテの肌は、顔の肌とは水分と脂分のバランスなどにおいて、大きく異なっており、ネック・デコルテの肌に適した化粧品や手入れ方法の必要という。
カネボウ化粧品では、この研究成果をもとに、ネック・デコルテのエイジングケアを提案したり、ネック・デコルテの肌に最適な化粧品の開発に役立てる。
カネボウ化粧品(ニュースリリース)