ＵＶを完全にカット！化粧品新素材開発　住友大阪セメント

住友大阪セメント（本社：東京）は５月１９日、、独自のナノテクノロジーとハイブリッド技術によって、全ての紫外線を遮蔽（しゃへい）するハイブリッド材料を開発したことを発表した。

光波長４００ｎｍ（ナノメートル）の紫外線を防止する化粧品向け新素材で、より高性能な日焼け止め化粧品のみならず、アンチエイジング効果を考えた化粧品に活用できる。

化粧品会社へのサンプル供給を開始するとともに、第５回化粧品産業技術展（５月２５～２７日、パシフィコ横浜）に出展。

地上に届く紫外線はその波長によってＵＶ‐Ａ波（３１５－４００ｎｍ）、ＵＶ‐Ｂ波（２８０－３１５ｎｍ）に分かれ、ほとんどの材料は、晴天時や屋外における日焼けの原因となるＵＶ‐Ｂ波までの防止に留まる。

ＵＶ‐Ａ波は、波長が長い分、表皮から真皮上部まで、さらには真皮底部まで到達する事となり、肌の表皮上部までしか到達しないＵＶ‐Ｂ波に対し、シミの原因となるほか、肌のはりを失わせ、たるみや、シワを作り出し肌によりダメージを与えることになる。

今回開発された新材料は、Ａ・Ｂ全ての紫外線から肌を守る、世界初のもの。

住友大阪セメントは、新材料事業として、１９８５年に、ナノ粒子製造技術とその分散技術を駆使し、酸化亜鉛（ＺｎＯ）を原料とする紫外線遮蔽材を開発し、その販売を開始。以降、国内外の化粧品メーカーに、主に日焼け止め化粧品用の材料として供給し、紫外線遮蔽材におけるトップメーカーとして事業展開し、材料開発を行ってきた。

さらに、美白化粧品材料である星型酸化チタンナノ粒子や非ナノ粒子酸化亜鉛も開発し、すでに国内外の大手化粧品メーカーに提供し商品化されている。

本業であるセメント事業でつちかった独自の技術をベースに、化粧品材料事業分野の拡充を図る。



住友大阪セメント（プレスリリース）